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「情報とは何か」
私は、情報とは人生であると考える。私たちは物を見たり、感じたりする。そこには色などの情報が詰まっていて、その情報を認識することで感覚というものが成り立っている。インターネットにおいても同じだ。画像ファイルや音楽ファイル、動画ファイルというように、データの一つ一つにはたくさんの情報が含まれており、情報を情報として形にするのもまた情報である。言ってしまえば、人間である私たちもデータである。心という例外を除いて、ほとんどの要素を情報として表すことができる。宇宙という名の広大なネットワークの中で、私たちはデータとして存在している。簡単に削除され、簡単に上書きされてしまう。それでも、私たちは“自分”というものを意識し、プログラムされた日常に抗おうとする。それは何故か？我々には情報では表せない心があるからだ。もしかすると、遠い先の未来では心は情報化されているかもしれない。ただ、そんな未来を形成するのもまた、私たちが残した情報である。情報とは人生である。私たちは、無数の情報に囲まれながらこれまでを生き抜き、そしてこれからを生きてゆくのだ。心という名の無限の可能性を与えられた私たちには、数々の情報と向き合い、自分の情報、すなわち人生をより良いものにしていく必要があると言えよう。